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開発事例

人気の定番商品に
まさかのクレーム?
入念な再設計で
長髪の方にも使いやすく

■クライアント:私立大学

■サンロード担当:岡本

今回のカスタマイズは、「TA-21」という定番商品をベースにしたとうかがっています。開発の経緯を教えてください。

話の始まりは、某大学の健康栄養学科から引き合いを頂いたことです。
この学科では将来栄養士を目指す人が1学年に100人ぐらいいて、学内で調理をしたり、授業の一環として校外の給食センターに実習に行ったりしていました。
そのため生徒たちは1年生の時に衛生帽子を購入するんですが、去年から当社の衛生帽子を取り扱っていただけることになりました。

大学の先生と何度か話し合った結果、この帽子(TA-21)が採用されました。マジックテープで前を留めるタイプの本当にポピュラーなアウターキャップで、弊社のスタンダードでもあります。
サニキャップ「TA-21」について詳しくはこちら

ところが販売後、「帽子がきつい。どうやってかぶるんですか?」といった声を結構頂いたんです。かぶり方のマニュアルも渡してあったので、正直意外でしたね。それで、なぜだろうと思って先生によくよく聞いてみると、「髪の毛の長い女子学生たちがかぶれないんです」ということでした。

髪の毛が帽子に収まりきらなかったということですか?

はい、先生から送ってもらった写真を見ると、長い髪をポニーテールみたいに束ねて、それをぐっと折り曲げて帽子の中に無理やりしまい込んでいました。
確かに若干スリムな帽子ではありましたが、それでも問題なくかぶれるものと私は考えていました。私の想像以上に、学生たちにとっては髪の毛が邪魔になっていたんです。
聞けば、十代の女子学生さんの髪の毛が長いのはなぜかというと、成人式でアップスタイル(髪を上に持ち上げてまとめる)にしたいという人が多いからだそうです。大学生ならではですよね。

また髪の毛のボリュームがあると、かぶりにくいだけでなく、帽子をかぶったまま動いたり作業したりすると帽子が引っ張られて、襟足の部分が作業着から出てしまうんです。本来は作業着の中に入っていなければならないもので、これが外に出てきてしまうと衛生帽子の意味がありません。
そこで、TA-21をもとに長髪の方向けのタイプを作ろうという話になりました。

どのようなカスタマイズを。

首の後ろの部分を、全体的にゆったり余裕を持たせるよう、生地や形状を調整しました。これで髪の長い人でもかぶりやすいようになっています。顔周りについては特に変えていません。


従来のTA-21では、後頭部でお団子にした髪が帽子を強く引っ張り窮屈でした。
長髪タイプではゆとりを持たせた設計で、装着感も良いです。


下を向くと、従来タイプは帽子の裾が作業着から引き出されるリスクがあります。
長髪タイプでは十分なゆとりがあるため、下を向いても裾が引っ張られません。

改良の効果は?

今年販売した時に、従来タイプ・長髪タイプそれぞれのサンプルを置いて選んでもらいましたが、100人ぐらいの学生さんのうち7割ぐらいが長髪タイプを選ばれました。「これ、かぶりやすい」という声が多くて。この結果を見る限り、カスタマイズはうまくいったんだと思います。

今後の展開についてお考えがあれば。

これは学生向けに作った衛生帽子ですが、実は同じような課題が食品工場でもあるんです。
というのは、最近は食品工場で働く外国人女性の方が非常に増えています。そうした方々の中には、髪が長く顔立ちが小さめな方も多いので、髪の毛に合わせて帽子を大きくすると顔周りのガードがゆるくなってしまう。逆に小さくすると、今度はかぶりにくくなる。まさに今回の学生たちと同じです。だから今回カスタマイズしたTA-21を活かせるんじゃないかと。
まだ実現には至っていませんが、考えとしては持っています。