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衛生帽子の暑さ対策私たちサンロードでは衛生帽子・衛生キャップの豊富なラインアップをご用意していますが、お客様の様々なご要望に合わせたカスタマイズ品の開発も承っています。
衛生帽子に関するお客様のリクエストの中でも、最近特に多いのが「暑さ」への対策です。「とにかくかぶっていて暑い」「帽子の中で汗をかくので不快」こうしたお声を、衛生キャップのご利用者様から非常に多く頂きます。
そこで今回は、衛生帽子の「暑さ対策」について考えてみます。

衛生帽子に求められるもの

衛生帽子をかぶる職員このコラムでもたびたび申し上げている通り、一般に、工場等で働く従業員が衛生帽子・衛生キャップを着用する目的は「衛生管理」のためです。従業員が衛生帽子をかぶることで、頭部の髪の毛やフケ、汗などが落ちて製品や生産ラインに混入するのを防ぐとともに、クリーンな製造環境を維持します。
また衛生帽子には「従業員の区別がしやすくなる」「安全を守る」などの目的もありますが、何といっても一番は衛生面での対策です。

したがって衛生帽子に求められる能力として最も重要なのは、いかに頭部をしっかりガードして異物を落下させないかという「キャッチ力」です。どんなに使いやすくコスパの良い衛生帽子でも、このキャッチ力がなければ、そもそもかぶる意味がないでしょう。

そしてもう一つの、衛生帽子に必要な能力が「着用感」です。多くの場合、衛生帽子が必要な環境下で働く従業員は、職務につく中ほぼずっと帽子をかぶり続けています。かぶり心地の悪い衛生帽子は、それだけで従業員のストレスとなり業務のパフォーマンスに影響するばかりか、無意識に帽子に手をやってしまい毛髪や異物を落とすリスクにもなりかねません。着用感もまた、衛生帽子を評価する上で決して見落とせない要素の一つです。

キャッチ力を高めようとすると、着用感が悪くなる

衛生帽子のキャッチ力を高めるためにどうすればよいでしょうか。
まず考えられるのは「帽子の締め付けを強くして頭部との隙間をなくす」とか「生地の目から異物が落ちないよう、目の細かい生地を使う」といったものです。しかし帽子の締め付けが強いと長くかぶるのが不快ですし、目の細かい生地は通気性が悪く、暑さを感じやすくなります。キャッチ力と着用感のバランスをどう取るかが、優れた衛生帽子を作るために重要なポイントとなります。
衛生帽子をかぶる職員

衛生帽子による一番のストレスは「暑さ」

衛生帽子の選び方衛生帽子には着用感が大事と申しましたが、私たちがこれまで数多くのお客様の声を聞いてきた中で、衛生帽子に感じる不快感として非常によく聞かれるのが、冒頭でも少し触れた「暑さ」です。

長時間、衛生帽子をかぶり続けていると頭部に熱がこもり、暑苦しさを強く感じるようになります。また汗をかくと帽子の中が汗で蒸れるのも不快で、ネットタイプの頭部に密着する衛生キャップだとなおさらです。そして自身の熱だけでなく、工場では大小様々な機械が作動しており、その機械熱によって室内が高温になるとストレスは増幅します。

特に顕著なのが食品工場でしょう。食品工場では高いレベルで衛生管理が行われており、従業員には衛生帽子の着用を義務付けています。一方で多くの食品工場では「煮る」「焼く」「蒸す」といった熱を使う調理工程が欠かせませんが、こうした調理を行う工場内では気温が上がり、従業員はより暑さによるストレスを感じることになります。

他にも、製薬工場や電子工場のようにクリーンな環境が求められる製造現場では、製品への影響を考慮して空調機での送風があまりできないケースや、室外の汚れた空気を入れないよう窓を開けられないケースが一般的です。こうした現場でも衛生帽子の着用は必須のため、従業員ができるだけ暑苦しさを感じないための対策がますます重要といえます。

衛生帽子の暑さ対策いろいろ

それでは、衛生帽子の暑さ対策として、どのようなことができるのでしょうか。
最初に、衛生帽子は「キャッチ力」と「着用感」が重要だと申し上げました。帽子のキャッチ力を維持しながら暑さの体感をやわらげるというのは実はなかなか難しく、メーカー各社から様々な「暑さ対策製品」が出ているものの大きな違いはないようです。
現在多く見られる衛生帽子の暑さ対策には次のようなものがあります。

メッシュ生地

メッシュ生地まず考えられる暑さ対策として、衛生帽子の中に熱がこもるのを防ぐために通気性の良い生地を使うという方法があります。
通気性の良い生地として一般的なのが「メッシュ生地」です。メッシュ生地とは、表面に多数の小さな穴が開いている生地のことで、素材にはナイロンやポリエステルなどの化学繊維が多く使われます。小さな穴から風や汗、熱を通すという特性から衛生帽子の素材として多く採用されており、これ以外にも普通の帽子やジャケットの裏地、スポーツウェア、靴など身の回りの様々な製品に使われています。

メッシュ素材は通気性が高い一方、吸汗性がないため、人によっては暑さとは違う不快感が強くなる点には注意が必要です。またメッシュの小さな穴から毛髪がはみ出してしまうと異物混入のリスクとなるため、帽子全体ではなく部分的にメッシュ生地を用いることで通気性と毛髪キャッチ力を両立させている製品も少なくありません。

接触冷感素材

接触冷感素材「接触冷感素材」とは、文字通り、触れた時に冷たさを感じる素材です。水分量・熱伝導率などの素材の特性によって、肌から生地に瞬間的に熱が移動して冷たく感じるというもので、レーヨンやキュプラなどの化学繊維がこの性質を持っています。
エコ・節電への意識の高まりと共に様々な接触冷感商品が世に出ており、これを衛生帽子に用いて暑さ対策としている製品も多くあります。着用した時のヒンヤリ感は、なかなか気持ちの良いものですよ。
ただ得られる冷感は一時的なものなので、暑さ防止の効果が長く続かないというのがデメリットといえます。

ドライタッチ素材

ドライタッチ素材とは、繊維の断面を凹凸のある特殊な形状(異形断面)にすることで、肌と生地の触れる面を少なくした素材です。
さらりとした清涼感のある肌触りが特徴で、その涼しげな触感から体感の暑さを和らげる効果があります。夏用の衣服だけでなくインナーに使われることも多い素材です。
また吸汗性・速乾性に優れており、衛生帽子の中の汗や水分をすばやく吸収・拡散するため蒸れの不快感を抑えられます。さらに汗が蒸発する時に気化熱を奪うため頭部の温度を下げてくれるのもメリットです。

まだ衛生帽子の素材としては一般的ではありませんが、今後こうした多機能素材による暑さ対策を採用した製品も増えてくると思われます。

色の効果

一般的に衛生帽子の色は白や水色が使われます。これには「清潔感がある」「異物や汚れが目立ちやすい」という理由もありますが、見た目に涼しさを感じられるという点もあるのではないでしょうか。よほどこだわりがなければ、こうした涼感のある色を選ぶと良いでしょう。

ちなみに、直射日光に対する表面温度の上がり方は生地の色によって異なり、白や黄色は温度上昇が小さいという実験結果があります。実際に衛生帽子が使われる環境とはまた違いますが、ご参考までご覧ください。
最小スケール気候変動適応策としての被服色彩選択効果について

自在のオーダーメイドで衛生帽子の暑さ対策が可能

衛生帽子の着用衛生帽子の暑さ抑制効果を決める最も大きな要素は「生地の種類」であり、次に大事なのは「生地の使い方(部位)」といえます。これらを適切に選ぶことで、毛髪・異物のキャッチ力と暑さをしのぐ着用感の両方を実現できるのが理想でしょう。一方で既製の衛生帽子には、こうした理想的な製品がなかなか見つからないのも確かです。

私たちサンロードの一番の強みは、衛生帽子の「オーダーメイド」ができる点です。
素材や形状を自由にカスタマイズすることで、これまで様々なお客様のご要望にマッチしたオリジナル衛生帽子をご提供してまいりました。暑さ対策に関するリクエストも非常に多く、毛髪の捕集性能を維持しながらより空気を通しやすく快適にかぶれる衛生キャップへの改善をご提案可能です。

素材を選べる

衛生帽子の暑さ対策に有効な素材には、次のようなものがあります。もちろんここにあげた以外にも多種多様な素材をご用意しておりますのでお気軽にご相談ください。
※画像をクリックすると詳細ページが開きます。

通気性とやわらかさを兼ね備える「スレーキーメッシュ」

メッシュの通気性を生かした「2WAYメッシュ」

吸汗・拡散・速乾機能に優れた高機能素材「フィールドセンサー」

形状を選べる

用途目的に応じて、メッシュ生地を使う部位や帽子の形状を自由にカスタマイズできます。

当社の既製品「サニキャップ2005」をベースに、頭頂部や中間部、ケープをメッシュにしてより通気性に優れたタイプにカスタマイズしました。暑い現場におすすめです。

ケープを無くして、暑さを緩和しつつ動きも楽になります。首元には「フィールドセンサー」を使用。吸汗・速乾機能を持ち、通気性にも優れ熱がこもりにくい素材です。

まとめ

今回は衛生帽子の「暑さ対策」についてご紹介してきました。
いくら暑いからといってもその場で簡単に外せないのが衛生帽子のツラいところ。職場の皆さんのストレスが少しでも少なくなるよう、心地よさとキャッチ力を兼ね備えた衛生帽子を使いたいものですね。
当社ならオーダーメイドで幅広いニーズにご対応できますので、ぜひお気軽にご相談ください!

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