異物混入ラボ | 異物混入対策を本気で考える情報サイト

毛髪混入対策には「持ち込まない」「落とさない」「留めない(取り除く)」の3原則があります。これらの「ない」を達成するために、具体的にどんな対策を行えば良いか、各現場に応じて考えていくことが必要です。

そこで今回は、3原則の1つめ「持ち込まない」を実践するためのマストアイテム「粘着クリーナー」に注目。異物混入ラボの独自調査から、オススメの業務用クリーナーを選んじゃいます!

粘着クリーナーとは

粘着クリーナーは、表面に粘着性のあるロールとハンドル(持つ部分)で構成された清掃用品です。「コロコロ」って言ったほうがイメージできるかもしれませんね。(ちなみに「コロコロ」はれっきとした商品名です)

床や壁、衣服などの表面でローラーを転がすとゴミやホコリがくっつき、簡単にお掃除ができます。電源もいらず、どこでも手軽に使えるのがメリット。
またローラーの粘着面は、はがせるようになっていて、汚れた面をはがすとフレッシュな粘着面が出てきます。はがしたシートはゴミ箱にポイ。メンテナンスが簡単なのも人気の理由でしょう。

「家庭用」と「業務用」の違い

粘着クリーナーには、大きく分けて「家庭用」と「業務用」の2つがあります。

家庭用

文字通り、一般のご家庭でのお掃除やお手入れに使う粘着クリーナーです。
フローリング用、カーペット用、衣類用、強粘着タイプなど種類は豊富で、また狭い場所も使える小型タイプや収納カバーと一体になったものなど、使い勝手に工夫された製品も多いです。
ホームセンターやスーパーで手軽に購入でき、100均ショップで販売されているものもあります。

業務用

オフィス・作業場の清掃や、工場・クリーンルームでの作業着の異物除去などに使われる粘着クリーナーです。広いフロアで便利な柄の長いタイプ、ローラー自体に静電気が帯電しない粘着剤を使用した帯電防止仕様などがあります。
機能性重視で作られていて、デザインはシンプルな白色系がほとんど。また家庭用より消費量も多くなるので、選ぶ際はコスト面も大事になってきます。

使って分かった!粘着クリーナー選びのポイント

このように、多種多様な製品が世に出ている粘着クリーナーでありますが、私たちは「異物混入ラボ」ですので、あくまで「異物混入対策」として使う場合について考えていきたいと思います!

食品工場やクリーンルームといった異物を持ち込めない部屋で業務を行う時は、室内に入る前に、作業者の服の上でクリーナーを念入りに転がし、毛髪やゴミ・ホコリを取り除きます。これをしっかりやらないと、服の表面に残った異物が作業中に商品などに混入し、トラブルとなってしまうのです。

この使い方を前提に、当ラボのスタッフがいくつかの粘着クリーナーを実際に使ってみて分かったポイントをお伝えしていきます。


【粘着力】どの製品も大きな差はなし

粘着クリーナーの肝ともいえる「粘着力」。コロコロ転がして、どれだけ毛髪やゴミをくっつけてくれるのかという点です。

これについては、いくつかの業務用製品を試してみましたが、どれも大きな違いはありませんでした(どの製品も一様に異物を取れました)。
フローリングやカーペットと違い、衣服に使う場合はローラーの接する面が狭く、また表面がごわごわしているので、接着能力の差が出にくいといえます。
もちろん緻密な性能試験だと結果は違ってくるのでしょうが、日々の業務で使う中での体感的には変わらないというのが正直なところです。

【操作性】長めのハンドルがおすすめ

服に付いた異物をもらさず取り除くためには、クリーナー自体の粘着力も大切ですが、「転がしやすさ」も大事。腕・肩・胴と体のラインに沿わせて粘着面をしっかり当てられる、操作性の良さも大切なチェックポイントです。むしろローラーそのものの粘着力よりも、ローラーの使い方、かけ方のほうが異物混入対策においては重要といえるでしょう。

この点については、ハンドルが長めのものがおすすめ。実際に使ってみると、短いタイプとかなり使い勝手が違うのが分かります。特に背中にローラーをかける時は、ハンドルが短いと粘着面をしっかり背中に当てるのがけっこう難しいです。

【はがしやすさ】斜めカットタイプが圧倒的にイイ!

粘着クリーナーを使った後は、ゴミの付いたシートをはがして捨てます。この作業がやりにくいと、何気に結構なストレス。毎日のことですから、ちょっとの違和感も気になりますよね。特に業務用では、ゴム手袋をはめたままシートの切り取りをすることもありますので、手袋のままでもはがしやすい作りになっていると理想です。

ほとんどの製品はミシン目など切り取りやすいように工夫されていますが、中でもはがしやすいのが、斜めカットシート。シートのとがった端をつまんで引っ張れば、スーッとはずれてくれます。切り取る必要すらないという便利さは、一度使うとやめられません!

【片付けやすさ】壁や柱に吊りやすい角度付きハンドル

粘着クリーナーを使わない時に、スマートに片づけやすいかも大切です。日々の異物混入対策を規則正しく実施している場所は、整理整頓も行き届いているもの。出しっぱなし、使いっぱなしなどあってはいけません。

収納ケースやカバーが付いていれば良いですが、このタイプの製品の多くは家庭用になります。業務用だと、壁や柱のフックに吊り下げておくことが多いと思いますので、吊り下げても壁と粘着シートがくっつかないように、ハンドルを曲げてあるタイプがおすすめです。

【ハンドル】グリップ性と材質に注目

家庭用粘着クリーナーのハンドル(持ち手)は、ほとんどがプラスチック製ですが、業務用の場合、鉄製・プラスチック製・ステンレス製の3つがあります。上でも触れたように、粘着クリーナーは操作性がとても大切。皆さんがより握りやすい形状・材質を選ぶと良いですね。

なおステンレス製は錆びに強く丈夫ですが、他の2つに比べてやや高価という難点があります。一方、お手頃価格で握りやすいプラスチック製は、長く使うと割れや欠けが生じて異物混入の原因となるリスクがあることは知っておきましょう。

異物混入ラボおすすめの粘着クリーナーはこれ!

ここまでご説明したポイントを踏まえて、当社では写真の粘着クリーナーを使用しています。
・ハンドルは長めで角度付きのスチール製のもの
・ローラーは斜めカットタイプのもの
(「粘着ローラー らせんカットタイプ」などで検索すると見つかります)

あと前章であげたポイント以外にも、業務用で大量に使うことを考えると、コスト面についても考えておきたいところです。同じ性能のものなら少しでも安価なほうがうれしいですよね。
とにかく粘着クリーナーはたくさんの種類が出回っており、一つ一つ買って試すというのは大変です。今回のコラムが皆様のクリーナー選びのご参考になればと思います。

まとめ

いかがでしたか?今回は「粘着クリーナー」いわゆるコロコロをテーマにしてみました。私たちサンロードの作業現場でも毎日使っている、とっても身近なアイテムです。
この製品自体は当社で取り扱っていませんが、異物混入対策という点でいえばマスクや衛生キャップと同様、とても重要なものなので、今回取り上げてみました。
これからも「異物混入ラボ」では、いろいろな角度から異物混入対策をテーマに情報発信していきたいと思いますので、皆さまよろしくお願いいたします!

おまけ:100均でコロコロ

粘着クリーナーがあると、お掃除がほんとラクになりますよね。ちょっとした隙間時間でコロコロ、コロコロ。いつでもお部屋をキレイにしておきたい、おしゃれ女子には必携でございます。おほほ。

ところで日向は恥ずかしながら、今回コラムを書くまで「100均ストア」に粘着クリーナーが売っていることを知りませんでした。もっと敷居の高いアイテムかと思ってた。
毎日コロコロしていたら、けっこうな量のシート使いますからね。「もったいない」とか思わずにガンガン使えるのはうれしい限り!
ダイソーもセリアもキャンドゥでも売っているようで、たとえばダイソーだとこんな感じ

コロナ禍でおうち時間が長くなりがちな今、ぜひお近くの100均でコロコロ買って、ついでにおやつも買って、お部屋の掃除をがっつりやってみてはいかがでしょうか。良い運動にもなりますよ!

※なお、業務用に100均コロコロを使うのはおすすめしません。
 100均のはあくまで部屋のお掃除用で、衣服にかけるのには向いていませんので…。