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食品工場の服装のイラスト様々な職場がある中で、異物混入トラブルに最も慎重であるべきなのは何といっても食品工場でしょう。食品は人々の健康に直接関わるものですから、異物や汚れが製品に入っては一大事。それを製造する工場の衛生状態には万全の管理と対策が必要になります。その一つが、工場内で仕事をする人たちが使用する服装や作業着の管理です。

この記事では、食品工場で多く着用される衛生帽子などの作業着・ユニフォームに関連する基礎知識や、異物混入対策という点からみた注意点やポイントをご紹介します。実際に現場に携わる方々はぜひ確認していただきたいと思います。

食品工場の服装・作業着はなぜ重要か

食品工場で働く時の服装営業マンには爽やかなスーツ、アパレル系ならオシャレな格好と、どんな業界・職場でもそれぞれに適切な服装やユニフォームがあり、その職場に必要な機能や目的を持っています。
では食品工場で働く方々の服装や作業着にどんな意味があるのでしょうか?もちろん、着飾る必要はありません。食品工場の服装がなぜ重要かというと、ひとえに「衛生管理」のためです。
人の身体からは、毛髪やフケ、皮膚などの異物が自然に発生します。これらがわずかでも、食品工場内で製品やラインに落ちるのを衛生管理者としては何としても防がねばなりません。それには、「清潔で整った制服を正しく着用する」という一見シンプルな取り組みが、非常に大切なのです。
肌の露出を抑えて汚れや異物を外に出さないように、仮に発生してもすぐに発見できるように作られた衛生帽子やユニフォームを身に付けて、異物混入ゼロになるよう努めましょう!

食品工場の服装とHACCPの関係

また近年は、日本の食品等事業者に対して「HACCP(ハサップ)」という食品衛生管理システムに基づいた衛生管理が推進されています。HACCPは国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の合同機関から発表され、国際的に認められている手法です。

従来行われていた食品工場等の衛生管理は、抜き取り検査のような部分的なものでした。HACCPでは、原料入荷から製造・加工、出荷に至るまでの全段階において衛生面のリスクを分析し、特に重要な工程(重要管理点)を継続的に管理・監視するというシステムになっています。
※詳しくは厚生労働省ホームページをご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/haccp/index.html

HACCPイメージ現在は原則として全ての食品等事業者に対して、このHACCPの考え方を取り入れた衛生管理の実施が義務付けられています。工場内で衛生的な服装を身に付けることも、HACCPに沿った大切な取り組みであるのは言うまでもありません。
例えば、(公社)日本給食サービス協会等が作成した委託給食事業者向けの手引書には、「人に由来する異物や微生物を厨房に持ち込まないように、また食品への毛髪混入や唾液等による汚染を発生させないように、清潔なユニフォーム・マスクを着用し、身だしなみを整えましょう。」と明記されています。

食品工場の服装・作業着の構成

食品工場で働く従業員が身に付ける、一般的な服装・ユニフォームの構成や着用時のポイントについてご紹介します。

衛生帽子

衛生帽子衛生帽子(衛生キャップ)は、頭部から髪の毛が抜け落ちたり、フケや汚れが落ちたりするのを防ぐために着用するものです。何しろ人の毛髪は、1日に約55本抜けるといわれます。それだけ異物混入トラブルにつながるリスクも高く、衛生帽子の役割は大変重要なのです。

衛生帽子には、頭髪に直接かぶせる「インナーキャップ」と、その外側にかぶせる「アウターキャップ」の2種類があります。両方着用したほうが、毛髪落下防止効果が高いのは言うまでもありません。

インナーキャップは薄手の不織布製のものが一般的で、手軽で安価な使い捨てタイプから、密着性や着用感の優れた高性能なものまで様々な種類があります。
アウターキャップには、頭部をすっぽり覆って毛髪混入防止効果の高いフードタイプと、着用しやすくデザイン性も高い帽子タイプがあります。またメガネスリットやマスク掛けなど機能性を備えた製品もあります。
それぞれの特徴を知った上で自社に合ったものをお選びください。

また衛生帽子を選ぶ際は、形状だけでなくサイズにも気を付けましょう。
緩い帽子は頭部に密着しないため、隙間から毛髪などが落ちてしまうリスクがあります。逆にきつすぎる帽子は、長時間かぶると作業者の不快感が強くなりますので、つい作業中に帽子に手をやってしまうなど衛生面での問題が生じます。難しいところですが、できるだけサイズのバリエーションが多い衛生帽子を選ぶと良いでしょう。

マスク

マスク食品工場で作業者がマスクを着用する主な目的は、唾や鼻水が、会話やくしゃみなどによって飛散して食品に入ってしまわないようにするためです。また、作業中につい口や鼻に手をやってしまい、手を介して食品に異物が付着するのを防ぐ役割もあります。衛生面からも、異物混入防止という点からも、マスクは非常に大切なものなのです。

近年はコロナウイルス対策を目的として様々な機能や形状のなマスクが販売されていますが、食品工場で使うにあたっては飛沫防止が一番の目的なので、極端に高いフィルタ性能は必要ありません。
現場の作業者は長時間マスクをすることになるため、作業のストレスにならないよう着用感や作業性を重視すると良いでしょう。当社の「くもりま専」のようなメガネがくもりにくいマスクも便利ですよ!

作業服・ズボン

作業服・ズボン食品工場での服装の中で、体の多くの部分を覆うのが作業服やズボンです。
作業服には様々な役割がありますが、異物混入対策という点でいうと、体毛の落下や混入を防ぐのが目的です。基本的には体毛落下防止のインナーが付いているものを選ぶと良いでしょう。袖や裾を細く絞って、手首・足首との隙間を抑えているタイプの作業服だとより安心です。

また、服の中からの異物を防ぐだけでなく、服の表面に異物を付けないことも大切です。そのために気を付けたいのは、毛髪やホコリを引きつける静電気。異物対策をよりシビアに行うならば静電気が発生しにくい素材を用いた作業服を選びましょう。
なおほとんどの作業着は、毛髪や汚れが付着した時にすぐ発見できるよう白色または白に近い淡いカラーが使われています。

着用後に異物を残さないよう、作業着は毎日洗濯します。なるべく洗濯に強い生地で作られた作業服が望ましいです。洗濯の繰り返しや長期使用によって裾や袖口がよれてくると、隙間から体毛などが落下してしまう恐れがあるので速やかに交換してください。

さらに作業着については、仕様や形状も大切ですが、まずは「きちんと正しく着る」という点が重要になります。体に合ったサイズを選び、ファスナーを上までしっかり上げ、インナーをズボンの中に入れて、地肌や体毛が極力外に出ないように気を付けましょう。

手袋

手袋食品工場での異物混入トラブルを避けるためには手袋の着用も大切です。
手には、皮膚や爪、指先のさかむけ、体毛など異物混入の原因になる要因がいろいろあります。特に爪には雑菌がたまりやすいため、もし欠けたり割れたりして食品に混入すると大きな問題に発展する恐れも。食品工場ではどの工程においても、できるだけ手袋を付けるようにしたいものです。

食品工場で使われている手袋はポリエチレン製の使い捨てタイプが多いですが、エンボス加工されたものや耐熱性のある素材を使ったものなど様々な種類があります。用途に応じてお選びください。そしていくら安価なものでも、簡単に切れや破れが起こるような手袋は異物混入リスクになるため使うのを避けましょう。

作業靴

作業靴作業靴も食品工場の従業員にとって欠かせないユニフォームの一つです。靴は常に床面と接しており、さらに濡れた床からの跳ね返りも付着しやすい、非常に汚れやすいものですので、使用後は毎日必ず洗浄するようにしてください。もし工場内で雑菌などが繁殖する原因となっては一大事です。

異物混入という点では、工場の床に落ちていた毛髪やゴミを靴底にくっつけたまま工場内に入り、結果として異物を持ち込んでしまうリスクがあります。靴底の隙間に小さな食品残渣(加工した食品などの残りかす)がはさまってしまうことも珍しくありません。
工場の出入りの際は粘着マットなどで靴裏の汚れを落とす、靴底用のブラシを使う、靴底に食品残渣が詰まりにくいタイプの作業靴を選ぶ、といった対策があります。

食品工場の服装・作業着の注意点

食品工場で使用される服装・ユニフォームについて、選び方のポイントや使用時の注意点を部位別にご説明してきました。
ここでは、さらに皆さまに知っていただきたい、食品工場の服装全般に共通する注意点がいくつかあります。すでに前章で触れた内容も含まれますが、それだけ大事なことだとお考えください。これらのポイントを押さえて、トラブルゼロの食品工場を目指しましょう!

常に清潔にする

清潔な服人の体内に入る物をを製造する食品工場では、衛生管理が最優先。雑菌の混入や衛生面でのトラブルは死活問題です。その中で着る服装も当然に、清潔であること、衛生的であることが一番に求められます。
日頃から無為に汚さないように使うのはもちろん、使用後の洗浄・洗濯は欠かさずに。また製品を選ぶ時も「洗いやすい」「洗っても傷みにくい」という視点を持ちましょう。

外れやすいパーツは避ける

清潔な服異物混入リスクを少しでも下げるために、ボタンのように外れる可能性のあるパーツが付いた制服は避けたほうが良いでしょう。特に袖口のボタンなどは案外気づかないうちに外れるので要注意です。また外れるまでいかなくても、破損して欠片が落下する恐れもあります。
これに関連して、服装とは違いますが、時計やアクセサリー類も同じ理由で異物混入リスクを高めるので避けましょう。

着用感や快適性も大切

清潔な服衛生管理や異物混入対策も大切ですが、着る人にとっての着用感や快適性も同じくらい重要です。
例えば「毛髪落下を避けるため頭周りの締め付けがキツキツの衛生帽子」「密閉性を重視した通気性の全くない作業服」を着させられたら、働く人たちは不快でたまらないでしょう。それで仮にトラブルを根絶できたとしても、工場の生産性が落ちてしまっては元も子もありません。

食品工場の異物混入対策は衛生帽子から

食品工場の制服は、異物混入対策を考える上でも重要なものであることがお分かりいただけたかと思います。

そして食品工場で起きる異物混入の原因として、最も多いものの一つが「毛髪」です。
本来、食品工場は食品というものを取り扱っている以上、衛生管理への取り組みは他の製品を扱う工場よりもより高いレベルで行われています。にもかかわらず毛髪混入への対策が難しいのは、他の異物と違い、工場の中で働く人自身から発生する異物だからではないでしょうか。
いずれにしても食品工場での異物混入対策には、まず毛髪落下を防ぐ取り組みが必須といえます。

サニキャップ私たちサンロードがご提供している衛生帽子「サニキャップ」は、異物混入を防ぐために様々な改良を重ねた、高性能なアウター衛生帽子です。

高い清浄度が要求される食品工場でも使用できるよう、独自の技術で肌と帽子の隙間をシャットアウトし、毛髪落下を防ぎます。さらに通気性と伸縮性に富んだ素材にこだわり、どんな方にもお使いいただけるかぶり心地を実現しました。
耐洗濯強度も高く、洗濯による型くずれが少ないのも特徴です。

さらに、静電気の力で毛髪やホコリを吸着する「電石帽」や、肌触りやフィット感の優れた「コモドラインナー」などのインナー衛生帽子と組み合わせてお使いいただくと、より高い毛髪落下防止効果を発揮します!

食品工場での毛髪混入ゼロを目指すなら、ぜひ「サニキャップ」の導入をご検討ください!

まとめ

いかがでしたか?
今回は食品工場で着用する制服・ユニフォームについて、異物混入対策という観点から詳しく取り上げました。ぜひご参考になさってくださいね。
もちろん、どんなに優れた衛生帽子や作業服があっても、正しく着ない人がいれば効果は上がりません。大切なのは、実際に着る人たち一人ひとりがが衛生管理や異物混入防止への意識を持ち、正しく着用しようとする姿勢ではないでしょうか。

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電石帽(でんしゃくぼう)

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東レ(株)開発の電石不織布・トレミクロンを使用した、毛髪落下防止用インナーキャップです。電気分極を持った超極細繊維の不織布が、電気の力で毛髪やホコリ、細菌などをしっかり吸着・捕集。着用感も抜群です。

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サニキャップ

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毛髪の落下・異物混入を防ぐ高機能衛生キャップです。独自の素材と機能で肌にぴったりフィットして隙間を作りません。通気性と伸縮性に富んだ素材で装着感にもこだわりました。さらに多彩なオーダーメイドに対応。

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